AIT研究所

AIT研究所の設計方針
1 デジタルアナログ回路設計及びsimulation 、FPGAのHDL(VHDL)設計、基板設計全てを角田が行い
目的に合った回路、機能性能になるようにしている。
logicはALTERAのsimulatorを用いれば殆ど実際動作を検証可能、
digital filteはZ=>EXP(s*T)とおけばlaplace変換となり、PLLは位相比較器をSDTと記載すれば
PSiceのABM(Analog Behavior Model)を用いてsimulateできる。
具体的アナログ回路の場合はメーカーが公表しているspiceMODELをSUBCKTとして利用すればより
実際に近い動作になるが、メーカーによってMODELの精度は異なる、ADIは精度良い。
ただlogic程には実動作を完全にはsimulateできないので実回路を組立て検証をするようにしている。
2 FPGAのピン設定は自由になるので基板が最短配線になるようピン設定を修正しながら設計するので
妨害少なく高密度実装が可能になる。
基板設計業者のように回路図が正しいとして設計する必要が無く、基板設計しながら回路図の
間違いを修正するので基板完成度が高くなる。
基板も設計するようになってからポカミスの発生頻度は大幅に減少した。
3 音の良し悪しを使用している部品が支配するかのような記事が多くあるが疑問を感じる。
設計するには性能を満たしていない原因が何であるか調査したのち、それの解決法をはどうすれば
良いか検討することが必要と思う。
最近の電子部品は従来より非常に高性能になっているので、これを利用すれば高性能高音質機器
が設計できると思う。
代表的なのはオペアンプである。
ディクリートが良いと考えている方がいるようだが、それに必要な最も重要な入力トランジスタ
は現在殆ど入手不可能である。高性能オペアンプの内部構成は入力トランジスタのみでシリコン
面積の大半を占めているのです。
従って高性能オペアンプを使用して回路設計した方がより良い機器を開発できるのでAITはこのように
設計するようにしている。
パワーアンプに用いている電流センサーは従来は入手できなかった部品であるが
これを利用して高性能なアンプを開発できた事は電子部品の進歩のおかげである。
ADC/DACを多用しているが小型で安価に入手できるようになったことも要因である。
一方高性能部品が全て良いわけではなく、目的に合った部品使用が必要。
4 私は設計が趣味みたいになっているので音の評価は30代知人複数と試聴機の評価で共通する内容を
基準にしています。この方が設計者の個性が入らず正しいように思う。
経歴は高速度デジタル、FMチューナー、VHS、放送受信機、映像音声用測定器等の中枢部設計
を担当しました。世界初を数機種開発しUKでは私が名付け親の放送方式がありました。
ここに来て夢であった一人で全て設計できる環境になり楽しみながら設計しています。

AIT研究所代表 角田隆 2021/9/28

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